縄文造形家 猪風来

縄文造形は数百万年の人類史上において創造の起源となった美の表現です。この美的な根源性を、縄文遺跡や縄文人の作品である土器・土偶が持っている美の波動から学び体得する中で、私たち現代縄文アーティストは21世紀の新縄文スパイラル造形芸術を始動させています。

北の縄文道民会議の皆様が熱い心を持って、北海道の文化遺産である縄文遺跡を人類共通の宝として、世界遺産登録実現へ向かって歩まれていることは、同時に“未来の美”を拓く為の重要な美学的エポックとなるでしょう。

イギリス・フランスをはじめ世界の人々は20世紀芸術の終焉以後、閉塞する芸術の流れの中で「縄文」に注目しています。それは、ピカソがアフリカ芸術から「多視点画法」を発見したことによって新しい抽象芸術が生まれたわけですが、しかし縄文造形こそが既に数千年前から「多視点・多時間・多次元造形法」を有した歴史的造形法だということに彼らは気付き始めているからです。

この縄文造形美における三つのパワー「多視点・多時間・多次元」をひとつの作品に入魂する“心と技”を若きアーティストが体得するならば、間違いなく新しい芸術が爆発することでしょう。

歴史上次々破壊消失させられてきた縄文遺跡もありますが、北海道―東北の遺跡群はいかなる事があっても残さなければなりません。しっかりと世界遺産登録されて、根源的な縄文の波動を受容できる「文化磁場」となって輝きを発信することを望みます。

共に実現に向け心を寄せ、力を合わせていきましょう。

平成25年 3月27日

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